クリスパーによるゲノム編集、新たな生物学?

2014年11月28日号の科学誌サイエンス誌にクリスパー・キャス(CRISPR/Cas)システムの発見者シャルパンティエとダウドナ(Doudna)が「クリスパー・キャス9によるゲノム工学の最前線」という総説論文を発表している。生物の体の中では、細胞の中の核にあるDNAを型にして、RNAにいったん転写されてタンパク質が作られる。この中間のRNAをコントロールできれば、これまでとは全く発想の違う生物学が実現する。DNAにしか働かないと考えられていたクリスパー・キャスが、RNAと結合して、しかも切断にも機能する。うまく条件を設定すればクリスパー・キャスシステムを使ってRNAを編集できる。2015年12月17日号の科学誌サイエンスは、「クリスパー(CRISPR)」の遺伝子編集技術を「2015年の画期的発見」に選定した。保健・医薬分野で革命をもたらす可能性があるわけだ。一方で、中国の研究者が今年、不妊治療院から得た生育不能のヒト胚のDNAを故意に編集したと発表して物議をかもしている。世界の科学者らは最近、人間に恒久的変化をもたらしかねないとして、妊娠を予定している胚への介入は避けるよう研究者らに促している。しかし、多く人が「クリスパーがゲノム編集で他の手法に比べ、遺伝子を適切な部位に配置する能力が優れていることと、その手法が低コストで使いやすいこと」に興奮していると述べている。いつかは人間にも応用されるのかも知れない。
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